
日頃より『カウンターサイド』をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
『カウンターサイド』運営チームです。
数日前に本社データベースで発見された未記録の通信ログについて、その調査結果をご報告いたします。
当時、目撃者たちの様子には特に異常は見られませんでしたが、後に記憶を遡って確認したところ、深刻な精神汚染の症状がありました。
目撃者の証言をもとに再構成した報告書を添付いたしますので、確認をお願いいたします。
特別調査報告書
深夜12時。
真っ暗なブリーフィングルームは、静寂に包まれていた。
しかし、壁の隅に放置されていた古い無線機が、
まるで生きているかのように、ジジッ――と音を鳴らした。
それは単なる雑音ではなかった。
スピーカーの裏側から何かが這い出してくるような、奇怪で裂けるような音だった。
その瞬間――
甲板の外、闇の向こうからかすかな音が聞こえた。
猫の鳴き声だった。
『…ニャオ…』
だが、鳴き声は繰り返されるたびに歪んでいった。
音程は途切れ、引き延ばされ、
「どこかで聞いたことのある声」を不器用に真似しようとする生き物のように変わっていった。
そして無線機が応えるように叫んだ。
『…ア…アア…オ…アッ…』
人間には出せない声。
機械にも表現できない音。
生者でも死者でもない声だった。
しばらくして、別の音が部屋に響いた。
獣の深い唸り声。
だがその音色はあまりにも近かった――
耳のすぐ後ろで誰かが息を吸い込んでいる距離に。
艦のセンサーが一斉に警告音を鳴らした。
しかし分析結果はただひとつ。
『感知された生命体:なし。』
その時、影が横切った。
床も、空気も、壁さえも無視し、
一切の音を立てずに部屋を横断する黒い影。
それは機械では解釈できないささやきを漏らしていた。
囁き声は壁や天井、床の向こう側から響き、
近づいたり遠ざかったりを繰り返しながら円を描いた。
さらに別の声が無線機から弾け出した。
『アハッ― アハハハハハッ―! 』
続いたのは笑い声だった。
しかしそれは、
「生きている者の笑い声」ではない。
中身が空っぽなもの同士がぶつかって鳴るような、
乾ききった、ひび割れた笑いだった。
『…見ている… 我らを見て… 嘲笑っている…』
赤い非常灯が揺れ、室温が急激に下がった。
吐く息ごとに白い霧が立ちのぼった。
その時、扉が乱暴に開いた。
ひとりの兵士がよろめきながら倒れ込んできた。
彼の身体の半分は赤い霧に呑まれており、
その霧は彼を引きずり回す生きた触手のようにうごめいていた。
彼は途切れ途切れの息を絞り出すように言った。
『奴らが… 目を覚ましました…』
言葉が終わるより早く、
赤い霧が彼の身体を丸ごと飲み込み、
兵士の悲鳴を引きずりながら廊下の闇へと消えていった。
部屋に再び静寂が降りた。
だが無線機は止まらなかった。
続けざまに、金属を引っ掻く音、子どもの笑い声、獣の鳴き声、
砕けた声たちが無理やりひとつの文を作り始めた。
『知識の饗宴が整った。
宴が始まる。
不完全なる者たちよ、完全となれ。』
その時、窓の外で
巨大な影が艦を巻き込むようにうねった。
触手だった。
黒赤く、湿ってぬめり、
その表面には数十もの赤い眼球があり、
窓に張りつくように船内を覗き込んでいた。
艦の外壁が悲鳴を上げた。
金属が折れ、歪む音が
ゆっくりと、苦しげに、耳をかき乱した。
照明が瞬いた。
一瞬の閃光の中で、
壁にかかった艦の紋章が
肉塊のように蠢く見知らぬ紋章へと変貌した。
そして――
柔らかく、どこか聞き覚えのある女性の声が
端末から流れた。
『それを起動させるわけにはいかない。
あなたはもう負けたのよ。』
下層の暗がりから金属を引きずるような音が響いた。
扉の隙間の向こうで、“何か”が動く気配がした。
扉がゆっくりと開き――
すべてを呑み込んだ。
ブリーフィングルームは音を失った。
平和でもなく、安らぎでもない――
何か巨大な存在が、
この世界へ完全に侵入したことを告げる沈黙だけが残った。
※ 円滑な調査報告書作成のため、収集した証言を編集・再構成しています。
※ 精神汚染を引き起こす可能性のある情報は検閲しました。
◈ 報酬
- クオーツ x 500
◈ 受け取り期間
▷ 2025.11.26 (水) 10:00まで
◈ 受け取り方法
- 受け取り期間にログインするとメールボックスから受け取れます。
※ メールボックスへ届いた報酬は、7日の有効期間があります。
「注意事項」
※ イベント報酬は、2025.11.19 (水) 定期メンテナンスを通じて支給されます。
※ イベント報酬は、結果発表後、7日以内にログインするとメールボックスから受け取れます。
※ イベント報酬メールは、有効期限がありますので期間内にお受け取りください。
※ その他のイベントに関するお問い合わせは、「カスタマーサポート」にご連絡ください。
※ 本イベントに記載されていない事項については、当社の「イベントポリシー」に従います。
これからも社長の皆様の期待に応え、より良いイベントを用意する予定ですので、たくさんのご参加をよろしくお願いいたします。
